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2012年11月04日

雪の北アルプス Part1

雪の北ア、たまりません。
厳しく、そして美しい。
雪の北アルプス Part1

皆さん、お元気ですか~
11/2,3の金、土でまたもや蝶ヶ岳に登ってきました。
蝶ヶ岳は100名山でもなんでもない山ですが、山頂から景色はそれはもう言葉にはできません。
雪の穂高連峰がどうしても見たくて、11月に2回も行ってしまうほどの蝶ヶ岳ファンです。
今回は、ブログでお世話になっている第1コーナーさんと二人での山旅です。


11月1日現在、北アの天気は雪で風も強く近づくことはできない状況。
しかし、2日の予想はというと・・・
雪の北アルプス Part1

低気圧が早く抜けて行く気配。
そして頼もしい高気圧がやってきてるではないですか。
心配なのは風。
下図は予想ではないですが、蝶の近くの常念付近の風の計算結果。
11月2日の高度3000メートル付近は、風速20メートル以上。
雪の北アルプス Part1

どうするか。
天気は良くても稜線の強風は低体温症の始まりだしね。

しかし蝶の場合は、稜線に出てすぐ小屋があるので避難は可能。
小屋の営業は4日までやってるし、いざとなればテント泊から小屋泊に変更すればいい。
あと心配なのは、最新情報を提供してくれる燕山荘さんブログのこの情報。
とても参考になります。
やっぱアイゼン準備しよう。
雪の北アルプス Part1


今回新たに準備したのは、10本爪アイゼン。
雪の北アルプス Part1


また、マイナス20度での使用が可能なガスを購入。
シュラフは以前から使用していたナンガの600グラムダウン。
マイナス15度までは快適に寝れる。
雪の北アルプス Part1


11月2日の朝7時頃、三股登山口の様子。
第1コーナーさんと登山届をポストに入れました。
駐車場の様子といい、今日は我々ともう1組しかいないようです。
我々がトップで登り始めます。
雪の北アルプス Part1


朝の天気はこんな感じ。
予想範囲内です。午後から急速に回復するでしょう。
雪の北アルプス Part1


登山開始30分。
早くも雪景色になってきた。ん~、予想より早いな。
雪の北アルプス Part1


ゴジラの木も雪を被り、きれいです。
雪の北アルプス Part1


休憩。
よし、予想通り天気が回復してきたみたいだぞ。
雪の北アルプス Part1


登山開始1時間半。
雪が多くなり、ルートファインディングを慎重にしないとやばそう。
3週間前に来ているので、ルートはまだ記憶に新しい。
地図もコンパスもある。GPSも持っている。
テントも食糧もある。
しかし、過信してはいけない。慎重に、慎重に。
雪の北アルプス Part1


2回目の休憩。
アイゼンを装着するか考える。
まだ大丈夫だろう。
雪の北アルプス Part1


完全な雪山になってきた。
慎重に。ルートは大丈夫か。寒さは?
行動中は暑いくらい。でも休むと寒くなる、典型的な雪山のパターン。
樹林帯なので風がないのがうれしい。
雪の北アルプス Part1


上から学生らしきグループが下山してきた。
稜線は風が強く雪はほとんどついていないらしい。
また、この先のルートはますます雪が深くなるという。
アイゼンはと聞くと?
「あったほうがいいですよ」。
しかし、彼らの足にはアイゼンはなかった。
なしで、下りてきたらしい。
彼らのお陰で踏み後がついた。ルートを見失う危険が少しは軽減したな。
雪の北アルプス Part1


雪は新雪なので滑りは少ない。
古い踏み後のように凍ってはいないので歩きやすい。
なるべく新雪の上をキックステップを使いながら登っていく。
雪山の経験は、バックカントリースキーを夢中にやっていた時依頼。
雪山登山の経験は多くはない。
慎重に、慎重に。
雪の北アルプス Part1


ここで、アイゼンを装着しようか、心の中で迷った。
雪質が良いので滑らない。滑ると滑落という怖さはあったが、
第1コーナーさんには言わず、当然のように進んで行った。
斜面に樹木が多いので滑ってもすぐ止まるだろうと思った。
ザイルだって持ってるし。
雪の北アルプス Part1


駐車場で見かけた登山者。
アイゼンを装着、ヘルメットにザイル、完全装備だ。
小屋泊らしい。
「どうぞ、どうぞ、先に行ってください」と私。
これでラッセルしなくて済みそうだ。
ラッキー!
雪の北アルプス Part1


山頂はもうすぐだ。
青空が我々を迎えてくれた。
「ようこそ、雪の蝶ヶ岳」へと言ってくれているようだ。
雪の北アルプス Part1


おっ、おっ~
穂高連峰が見えてきたぞ。
雪の北アルプス Part1


雲がとれないかな~
雪の北アルプス Part1


とりあえずテントを設営。
風はやはり強めだ。
しかし、テントが張れないほどではない。
ハイマツ帯の下、風が避けられそうな場所に設営した。
この2メートルほど上はもろ稜線の強風が吹き荒れていて、
1分たりともそこに立っていられない。危険だ。
雪の北アルプス Part1


穂高の山々は、その全貌を見せてくれない。
雪の北アルプス Part1

雪の北アルプス Part1


明日の朝に期待しよう。
とにかく風が強過ぎる。危険を感じる。
テントに避難しよう。
雪の北アルプス Part1


テントに入いり熱燗を飲む。
ん~、最高じゃないか。
雪の北アルプス Part1

太陽が出ている昼間でマイナス6度か~。
夜や明け方の気温はどうなることやら。
実際、マイナス15度まで冷えましたビックリ
メーター振りきるところだった(笑)
雪の北アルプス Part1


この後、第1コーナーさんが背負ってきてくれた、おでんを食べ、
すぐシュラフに入り込み酒をチビチビ。
いつの間にか二人とも寝てしまいました。
夜中、遠くでヒュ~、ヒュ~と風音がすると、その2秒後にはテントを襲う突風が吹きます。
怖かったな~
地響きがするのよね~


そして朝!
読みが当たったぞー
ほぼ無風です。
やったー!
泊まった人だけに与えられる絶景ショーの始まりです。
第1コーナーさん、赤いテントから顔を出して御来光に感激中。
雪の北アルプス Part1


そして穂高連峰は・・・
きたー!雪の北アルプス Part1



次回、雪のモルゲンロートの大絶景をお楽しみに~
続きま~す。

次回予告
雪の北アルプス Part1
雪の北アルプス Part1
雪の北アルプス Part1






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この記事へのコメント
いやいや日本じゃないみたいですね~

絶景です!!
Posted by ガイアガイア at 2012年11月04日 22:48
ガイアさん、どうもです。
天気が回復してくれて良かったです。
苦労して登って吹雪じゃね~
Posted by タケジタケジ at 2012年11月04日 22:52
大変お世話になりまして ありがとうございました。
今 自宅に到着しました。

テントから見た御来光

雲海を従えた穂高

寒風に耐えながらの 赤く燃ゆる壁

360度の天空の眼差し

肉 生野菜入りうどん

下山時 尻セードしたがる タケジさん(笑!!)
(part2で公表して下さいね!)

私の脳に ガツンと来ました。
来週は 槍に行きましょう!
Posted by 第1コーナー第1コーナー at 2012年11月05日 00:52
第1コーナーさん、こんにちは。
山ではお世話になりました。
楽しかったね~、寒かったね~
おっ、次は雪の槍ですか。
わたしゃ、雪の中ルート見つける自信ありませ~ん。
Posted by タケジ at 2012年11月05日 21:39
爺ちゃんは雪山にいっちゃったんですね!写真でこれだけきれいということは実際は…
Posted by Take at 2012年11月06日 11:50
Takeさん、こんちは~
はい、雪山行ってしまいました。
その美しさ、声が出ない、動けない。そんな景色でした。

Takeさん、南ア行くんすか~?
Posted by タケジ at 2012年11月06日 21:01
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