2011年10月01日
黒部川最源流への釣行 その2
自宅を出てから39時間後、ようやく黒部川最源流に到着。
海外へ行くより遠かった~

海外へ行くより遠かった~
さてさて、その1のお話は初日の鏡平小屋をスタートして、また登りになったところからでした。
鏡平から見るとこの峠越えをしなければなりません。
その名は弓折岳2592メートルです。

鏡平から1時間ほど登り続けてようやく弓折岳の上まで来ました。
ここは分岐地点。
左へ行くと4時間ほどで笠ヶ岳、右へ行くと本日のテン場がある双六小屋です。

ここからの眺めは本当に素晴らしいです。
一緒に休憩していた登山者も、槍や穂高の雄大な景色に見とれています。
槍へ続く西鎌尾根もきれいに見えます。
しかし、ここへ来る登山者って皆さん経験豊かな方々ばかりでした。
「私は黒部源流へ釣りに来ました」と言ったら、皆さん、「こいつバカか、ありえん」みたいな顔してました。
やっぱ、ここではテンカラ師は場違いのようです。

弓折岳からは双六小屋まで稜線歩きです。
多少のアップダウンはありますが、もう何時間も登り続けるようなことはありません。
下の写真は、稜線から本日のテン場である双六小屋を見たところです。
今日中にあそこまで行かなければなりません。
ほんとに小さくですが、小屋やテン場が写っているのが確認できます。
また、後方には今回の目的のひとつである鷲羽岳が見えます。
初めてこの目で見たので、かなりテンションアップしました。
それにしても、左下に映ってる登山者を見ると、ほんとスケールの大きい景色ですね~

双六小屋に着いたぞ!
やったー
新穂高の駐車場を出発して9時間、ほとんど登りだったな~

双六小屋からは鷲羽岳の横顔が見えます(赤矢印)
明日、行くからなー

双六小屋は、西鎌尾根経由で槍ヶ岳。
または黒部五郎岳、そして明日の目的地の三俣山荘方面へと、
インターチェンジとして重要なポイントになってます。

私の体力もかなり限界に来てました。
ビール飲みながら登山者とおしゃべりしてたら、
もう食事とか作る気がしなくて、小屋でラーメン800円払って食べました。
17時頃には寝てたと思います。
夜中、かなり冷えました。

朝です
寒過ぎです。
10月がすぐそこで、3000メートル近い場所での野営はヤバイです。
なんたって焚火できないのが辛いのなんのって。
寒くてシュラフから出れません。
もう野営はいやだー!
今日は絶対に小屋の布団で寝るんだ。
美味しい、あったかい食事とストーブと、そんでもって山ガールとお話をして・・・

そんな独りごとをブツブツ言いながらテン場を後にしました。
朝の6時でした。

小屋の人に挨拶して、記念写真も撮ってもらいました。

今日の目的地は三俣山荘です。
3時間ほどで着くので楽だな(と、思ってましたが・・)
双六小屋出ていきなり30分の急登。
双六岳の肩のところで分岐です。
三俣山荘へは3つのルートがあります。
1つ目は、このまま双六岳の山頂経由、稜線歩きで三俣蓮華岳山頂、そして三俣山荘へ降りるルート。
2つ目は中道といって、双六山頂までは登らず、途中でトラバースしながら三俣蓮華岳山頂へ。
3つ目は巻道といって、このままトラバース気味に三俣蓮華岳の肩部分へ行くルート。
3つ目が早いらしいので、こちらで行くことにしました。

霜、霜、霜
きれい。
登山道も凍って滑りやすいです。

しばらく巻道を歩いていたら、
でた~

説明しよう。
黒矢印が三俣蓮華岳2841メートル。
赤矢印が水晶岳2977メートル。
青矢印が鷲羽岳2924メートル。
黄色が黒部川源流域。
ピンクが、これから私が歩く巻道。

後ろを振り返ると、
今まで歩いてきた巻道が見えます。(赤線)
あんな急な沢、よく降りれたよ(赤線の上部、沢筋見えます?)
沢水はありませんでしたが、帰りが思いやられます。

その沢の拡大。ひとり登っている人います。
キツそー

いつも槍が見守ってくれてる感じがします。

何気にアップダウンがきつい。

しかしな~
すごい奥まで来ちゃったな~
イワナ釣りたいだけなのにな~
登山、そこまで興味ないのにな~

危険個所というほどではないのですが、
落ちたらヤバイという、精神的負担が怖さを誘います。

皆さんもご存じでしょう。
結構滑りやすいんですよね、こういう場所。
もちろん落ちたらThe End.

テクテク歩きます。

分岐。
ここから三俣山荘まで30分ほどの下りです。
でも・・・
ここから30分登れば三俣蓮華岳山頂です。
100名山でなく、300名山らしいですが・・・
時間もあるし、ちょこっと山頂行きますか。

ということで三俣蓮華岳制覇です。
逆光ですがわかります?


誰かがザックをデポってます。
でも、まわりには誰もいません。
おい、マジかよ。洒落になんないよ。滑落したか?
崖の下のほうを見ても見あたらないし。
こういう時、どうすればいいのか・・・
普通、山頂でデポします?
下でデポりますよね。
しかし、そのままにしておくしかありません。
下手に触るとルール違反だよね。

三俣蓮華岳山頂からの景色

笠ヶ岳か?

じゃ~ん

説明しよう。
赤線が、三俣山荘から鷲羽岳山頂へのルート。
黄色矢印が、黒部川源流。今日はあそこまで行って釣りをするのだ!
三俣山荘から黒部源流までは、鷲羽岳を水晶岳方面へトラバース気味に行けば着くぞ。

三俣蓮華岳山頂へ行ったので、少し寄り道しましたがほぼ予定通り9時に三俣山荘到着。
足がパンパンです。
あと、この運動靴ではここまで来るのにちょい無理ありだね。

いよいよいつものスタイル。沢靴にスパッツ。そして右手にはテンカラ竿。
行くぜ黒部源流へ。

雲ノ平方面へ。

途中から、鷲羽岳をトラバースしながらやや下ります。

黒部源流の証。
石碑

そして沢音が大きくなり、
でたー

石には黄色で、雲ノ平方面へと書いてあります。
ここから釣り下ります。
水は多めなのか、よく分かりませんが釣るのには十分な量があります。
気温も10度を越えてるし、いい感じ。
それじゃ行きますかー。
ハヤル気持を落ち着かせ、いつものテンカラ毛鉤を付けて第1投目。

でた~

その3に続きま~す。
その1へ行く。
その2へ行く。
その3へ行く。
その4へ行く
鏡平から見るとこの峠越えをしなければなりません。
その名は弓折岳2592メートルです。
鏡平から1時間ほど登り続けてようやく弓折岳の上まで来ました。
ここは分岐地点。
左へ行くと4時間ほどで笠ヶ岳、右へ行くと本日のテン場がある双六小屋です。
ここからの眺めは本当に素晴らしいです。
一緒に休憩していた登山者も、槍や穂高の雄大な景色に見とれています。
槍へ続く西鎌尾根もきれいに見えます。
しかし、ここへ来る登山者って皆さん経験豊かな方々ばかりでした。
「私は黒部源流へ釣りに来ました」と言ったら、皆さん、「こいつバカか、ありえん」みたいな顔してました。
やっぱ、ここではテンカラ師は場違いのようです。
弓折岳からは双六小屋まで稜線歩きです。
多少のアップダウンはありますが、もう何時間も登り続けるようなことはありません。
下の写真は、稜線から本日のテン場である双六小屋を見たところです。
今日中にあそこまで行かなければなりません。
ほんとに小さくですが、小屋やテン場が写っているのが確認できます。
また、後方には今回の目的のひとつである鷲羽岳が見えます。
初めてこの目で見たので、かなりテンションアップしました。
それにしても、左下に映ってる登山者を見ると、ほんとスケールの大きい景色ですね~
双六小屋に着いたぞ!
やったー
新穂高の駐車場を出発して9時間、ほとんど登りだったな~
双六小屋からは鷲羽岳の横顔が見えます(赤矢印)
明日、行くからなー
双六小屋は、西鎌尾根経由で槍ヶ岳。
または黒部五郎岳、そして明日の目的地の三俣山荘方面へと、
インターチェンジとして重要なポイントになってます。
私の体力もかなり限界に来てました。
ビール飲みながら登山者とおしゃべりしてたら、
もう食事とか作る気がしなくて、小屋でラーメン800円払って食べました。
17時頃には寝てたと思います。
夜中、かなり冷えました。

朝です

寒過ぎです。
10月がすぐそこで、3000メートル近い場所での野営はヤバイです。
なんたって焚火できないのが辛いのなんのって。
寒くてシュラフから出れません。
もう野営はいやだー!
今日は絶対に小屋の布団で寝るんだ。
美味しい、あったかい食事とストーブと、そんでもって山ガールとお話をして・・・
そんな独りごとをブツブツ言いながらテン場を後にしました。
朝の6時でした。
小屋の人に挨拶して、記念写真も撮ってもらいました。
今日の目的地は三俣山荘です。
3時間ほどで着くので楽だな(と、思ってましたが・・)
双六小屋出ていきなり30分の急登。
双六岳の肩のところで分岐です。
三俣山荘へは3つのルートがあります。
1つ目は、このまま双六岳の山頂経由、稜線歩きで三俣蓮華岳山頂、そして三俣山荘へ降りるルート。
2つ目は中道といって、双六山頂までは登らず、途中でトラバースしながら三俣蓮華岳山頂へ。
3つ目は巻道といって、このままトラバース気味に三俣蓮華岳の肩部分へ行くルート。
3つ目が早いらしいので、こちらで行くことにしました。
霜、霜、霜
きれい。
登山道も凍って滑りやすいです。
しばらく巻道を歩いていたら、
でた~

説明しよう。
黒矢印が三俣蓮華岳2841メートル。
赤矢印が水晶岳2977メートル。
青矢印が鷲羽岳2924メートル。
黄色が黒部川源流域。
ピンクが、これから私が歩く巻道。
後ろを振り返ると、
今まで歩いてきた巻道が見えます。(赤線)
あんな急な沢、よく降りれたよ(赤線の上部、沢筋見えます?)
沢水はありませんでしたが、帰りが思いやられます。
その沢の拡大。ひとり登っている人います。
キツそー
いつも槍が見守ってくれてる感じがします。
何気にアップダウンがきつい。
しかしな~
すごい奥まで来ちゃったな~
イワナ釣りたいだけなのにな~
登山、そこまで興味ないのにな~
危険個所というほどではないのですが、
落ちたらヤバイという、精神的負担が怖さを誘います。
皆さんもご存じでしょう。
結構滑りやすいんですよね、こういう場所。
もちろん落ちたらThe End.
テクテク歩きます。
分岐。
ここから三俣山荘まで30分ほどの下りです。
でも・・・
ここから30分登れば三俣蓮華岳山頂です。
100名山でなく、300名山らしいですが・・・
時間もあるし、ちょこっと山頂行きますか。
ということで三俣蓮華岳制覇です。
逆光ですがわかります?
誰かがザックをデポってます。
でも、まわりには誰もいません。
おい、マジかよ。洒落になんないよ。滑落したか?
崖の下のほうを見ても見あたらないし。
こういう時、どうすればいいのか・・・
普通、山頂でデポします?
下でデポりますよね。
しかし、そのままにしておくしかありません。
下手に触るとルール違反だよね。
三俣蓮華岳山頂からの景色
笠ヶ岳か?
じゃ~ん
説明しよう。
赤線が、三俣山荘から鷲羽岳山頂へのルート。
黄色矢印が、黒部川源流。今日はあそこまで行って釣りをするのだ!
三俣山荘から黒部源流までは、鷲羽岳を水晶岳方面へトラバース気味に行けば着くぞ。

三俣蓮華岳山頂へ行ったので、少し寄り道しましたがほぼ予定通り9時に三俣山荘到着。
足がパンパンです。
あと、この運動靴ではここまで来るのにちょい無理ありだね。
いよいよいつものスタイル。沢靴にスパッツ。そして右手にはテンカラ竿。
行くぜ黒部源流へ。
雲ノ平方面へ。
途中から、鷲羽岳をトラバースしながらやや下ります。
黒部源流の証。
石碑
そして沢音が大きくなり、
でたー
石には黄色で、雲ノ平方面へと書いてあります。
ここから釣り下ります。
水は多めなのか、よく分かりませんが釣るのには十分な量があります。
気温も10度を越えてるし、いい感じ。
それじゃ行きますかー。
ハヤル気持を落ち着かせ、いつものテンカラ毛鉤を付けて第1投目。
でた~
その3に続きま~す。
その1へ行く。
その2へ行く。
その3へ行く。
その4へ行く
Posted by タケジ at 17:09│Comments(7)
│黒部川源流
この記事へのコメント
来年は黒部核心部皆でやりたいですね(笑)
オフは焚き火でもしましょうね………管釣り行きます?(爆)
オフは焚き火でもしましょうね………管釣り行きます?(爆)
Posted by kabu at 2011年10月01日 19:20
こんばんわ♪
この後、初のテンカラチャレンジです!
出来れば、ご一緒したかったんですが…。(笑)
釣れたら、今度焚き火を囲んで、自慢させて頂きます(爆)
この後、初のテンカラチャレンジです!
出来れば、ご一緒したかったんですが…。(笑)
釣れたら、今度焚き火を囲んで、自慢させて頂きます(爆)
Posted by imakyan at 2011年10月01日 19:54
kabuさん、
来年は皆で行きましょう。
3泊4日あると余裕があっていいです。
来年は皆で行きましょう。
3泊4日あると余裕があっていいです。
Posted by タケジ
at 2011年10月01日 20:16

イマさん、
初テンカラですね~
レポート待ってますよん。
初テンカラですね~
レポート待ってますよん。
Posted by タケジ
at 2011年10月01日 20:17

こんにちは。
初めてコメントさせて頂きます。
素晴らしい大釣行です!
続きを楽しみにさせて頂きます。
初めてコメントさせて頂きます。
素晴らしい大釣行です!
続きを楽しみにさせて頂きます。
Posted by ボ・ロバン
at 2011年10月02日 16:16

ボ・ロバンさん、
コメントどうもありがとうございます。
ボ・ロバンさんのブログも拝見させていただきました。
釣っている魚のサイズが凄いですね~
私なんか、今シーズンは尺が出ませんでした。
これもからもよろしくです。
コメントどうもありがとうございます。
ボ・ロバンさんのブログも拝見させていただきました。
釣っている魚のサイズが凄いですね~
私なんか、今シーズンは尺が出ませんでした。
これもからもよろしくです。
Posted by タケジ
at 2011年10月02日 17:07

こんばんは。
こちらこそよろしくお願いします。
私もいずれタケジさんのような釣りをしてみたいです!
またお邪魔させて頂きます。
こちらこそよろしくお願いします。
私もいずれタケジさんのような釣りをしてみたいです!
またお邪魔させて頂きます。
Posted by ボ・ロバン
at 2011年10月02日 20:30

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