皆さん、お元気ですか~
11/2,3の金、土でまたもや蝶ヶ岳に登ってきました。
蝶ヶ岳は100名山でもなんでもない山ですが、山頂から景色はそれはもう言葉にはできません。
雪の穂高連峰がどうしても見たくて、11月に2回も行ってしまうほどの蝶ヶ岳ファンです。
今回は、ブログでお世話になっている
第1コーナーさんと二人での山旅です。
11月1日現在、北アの天気は雪で風も強く近づくことはできない状況。
しかし、2日の予想はというと・・・
低気圧が早く抜けて行く気配。
そして頼もしい高気圧がやってきてるではないですか。
心配なのは風。
下図は予想ではないですが、蝶の近くの常念付近の風の計算結果。
11月2日の高度3000メートル付近は、風速20メートル以上。
どうするか。
天気は良くても稜線の強風は低体温症の始まりだしね。
しかし蝶の場合は、稜線に出てすぐ小屋があるので避難は可能。
小屋の営業は4日までやってるし、いざとなればテント泊から小屋泊に変更すればいい。
あと心配なのは、最新情報を提供してくれる燕山荘さんブログのこの情報。
とても参考になります。
やっぱアイゼン準備しよう。
今回新たに準備したのは、10本爪アイゼン。
また、マイナス20度での使用が可能なガスを購入。
シュラフは以前から使用していたナンガの600グラムダウン。
マイナス15度までは快適に寝れる。
11月2日の朝7時頃、三股登山口の様子。
第1コーナーさんと登山届をポストに入れました。
駐車場の様子といい、今日は我々ともう1組しかいないようです。
我々がトップで登り始めます。
朝の天気はこんな感じ。
予想範囲内です。午後から急速に回復するでしょう。
登山開始30分。
早くも雪景色になってきた。ん~、予想より早いな。
ゴジラの木も雪を被り、きれいです。
休憩。
よし、予想通り天気が回復してきたみたいだぞ。
登山開始1時間半。
雪が多くなり、ルートファインディングを慎重にしないとやばそう。
3週間前に来ているので、ルートはまだ記憶に新しい。
地図もコンパスもある。GPSも持っている。
テントも食糧もある。
しかし、過信してはいけない。慎重に、慎重に。
2回目の休憩。
アイゼンを装着するか考える。
まだ大丈夫だろう。
完全な雪山になってきた。
慎重に。ルートは大丈夫か。寒さは?
行動中は暑いくらい。でも休むと寒くなる、典型的な雪山のパターン。
樹林帯なので風がないのがうれしい。
上から学生らしきグループが下山してきた。
稜線は風が強く雪はほとんどついていないらしい。
また、この先のルートはますます雪が深くなるという。
アイゼンはと聞くと?
「あったほうがいいですよ」。
しかし、彼らの足にはアイゼンはなかった。
なしで、下りてきたらしい。
彼らのお陰で踏み後がついた。ルートを見失う危険が少しは軽減したな。
雪は新雪なので滑りは少ない。
古い踏み後のように凍ってはいないので歩きやすい。
なるべく新雪の上をキックステップを使いながら登っていく。
雪山の経験は、バックカントリースキーを夢中にやっていた時依頼。
雪山登山の経験は多くはない。
慎重に、慎重に。
ここで、アイゼンを装着しようか、心の中で迷った。
雪質が良いので滑らない。滑ると滑落という怖さはあったが、
第1コーナーさんには言わず、当然のように進んで行った。
斜面に樹木が多いので滑ってもすぐ止まるだろうと思った。
ザイルだって持ってるし。
駐車場で見かけた登山者。
アイゼンを装着、ヘルメットにザイル、完全装備だ。
小屋泊らしい。
「どうぞ、どうぞ、先に行ってください」と私。
これでラッセルしなくて済みそうだ。
ラッキー!
山頂はもうすぐだ。
青空が我々を迎えてくれた。
「ようこそ、雪の蝶ヶ岳」へと言ってくれているようだ。
おっ、おっ~
穂高連峰が見えてきたぞ。
雲がとれないかな~
とりあえずテントを設営。
風はやはり強めだ。
しかし、テントが張れないほどではない。
ハイマツ帯の下、風が避けられそうな場所に設営した。
この2メートルほど上はもろ稜線の強風が吹き荒れていて、
1分たりともそこに立っていられない。危険だ。
穂高の山々は、その全貌を見せてくれない。
明日の朝に期待しよう。
とにかく風が強過ぎる。危険を感じる。
テントに避難しよう。
テントに入いり熱燗を飲む。
ん~、最高じゃないか。
太陽が出ている昼間でマイナス6度か~。
夜や明け方の気温はどうなることやら。
実際、マイナス15度まで冷えました
メーター振りきるところだった(笑)
この後、第1コーナーさんが背負ってきてくれた、おでんを食べ、
すぐシュラフに入り込み酒をチビチビ。
いつの間にか二人とも寝てしまいました。
夜中、遠くでヒュ~、ヒュ~と風音がすると、その2秒後にはテントを襲う突風が吹きます。
怖かったな~
地響きがするのよね~
そして朝!
読みが当たったぞー
ほぼ無風です。
やったー!
泊まった人だけに与えられる絶景ショーの始まりです。
第1コーナーさん、赤いテントから顔を出して御来光に感激中。
そして穂高連峰は・・・
きたー!
次回、雪のモルゲンロートの大絶景をお楽しみに~
続きま~す。
次回予告
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